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◆ブータン 山の教室
2019年/ブータン/1時間49分
監督:パオ・チョニン・ドルジ
出演:シェラップ・ドルジ、ウゲン・ノルブ・へンドゥップ
ブータン国の首都テンプーに住む(一応)都会の青年が、通達を受けてブータン奥地の辺鄙な山の村に教師として派遣される数か月間の話。実にいい映画です。筆者絶賛です。
話と言っても、話っちゅう話はないですよ。都会(?)での主人公の若干ぐーたらした描写から始まり、オーストラリアへ移住することを夢見る彼。
ブータンのシステムでなんかあるんでしょうね、「教職のノルマ」みたいのがなん年だか残っていて、教師としてブータン奥地へ。バスで半日、徒歩で7日間。村の役所の人が迎えに来てくれる。
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◆孤狼の血 LEVEL2
2021年/日本/2時間19分
監督:白石和彌
出演:松坂桃李、鈴木亮平、村上虹郎、斎藤工、中村梅雀、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎
さて、今回の続編『孤狼の血 LEVEL2』ですが、前作と話は繋がってますが、東映実録路線のテイストはほぼ切れてますね。と言うか、時代背景は平成、話も演出も現代的で、しっかり白石監督作品、現代邦画の秀作に仕上がっています。前作で死んだ役所の役どころ“はぐれ刑事”を今回の松坂桃李が、松坂らしい役作りで見事に演じてる。
話の肝はしっかりしていて、つまりこれは「モンスターヤクザ(鈴木亮平)」と「策略ブチ切れデカ(松坂桃李)」との殺し合いの話ですね。もうこれは、東映ヤクザどころではなく、その猟奇的な殺し方とかで「捜査ものホラー」の領域に近いです。
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◆空白
2021年/日本/1時間47分
監督:𠮷田恵輔
出演:古田新太、松坂桃李、片岡礼子、寺島しのぶ
エロくも裸もありません。出演者にも筆者は色気を感じません。ではこの作品を述べる理由は何かと言うと、この作品は少なくとも近年の邦画史上における「極め付きな問題作」であるということですね。
万引き未遂(?)の女子中学生を追跡するスーパー店長(松坂)、中学生は車に2度轢かれ死亡。そこから父親、加害者、被害者、社会、マスコミ、ネット、それらの反応がリアルに描かれる。
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◆菅田将暉論
大したことを申し上げるわけではないのでご期待なさらぬようお願いいたします。
単に俳優・菅田将暉氏についてゴチャゴチャ言って、主演映画の動画なりをリンク紹介したいと思ってるのみです。
今、日本で一番活躍してる俳優ではないかと思います、菅田将暉氏(音楽活動については論じません)。来年('23年)の2月で30才とのこと。
菅田将暉氏についてよく言われるイメージは「エロい」です。筆者も同感。wikiとか見ると「アイドル性と演技派の二面性を兼ね備えている」とか、
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◆キネマの神様
2021年/日本/2時間5分
監督:山田洋次
出演:沢田研二、菅田将暉、野田洋次郎、前田旺志郎、リリー・フランキー
映画「キネマの神様」の監督・脚本の山田洋次、御年、90才。この作品が遺作になっても悔いはないだろうと筆者は勝手に思ってる。それだけ優秀な作品だったということですよ。と言っても、勝手に思ってるだけで、監督本人が言った訳でも聞いた訳でもないです。
「この作品は優秀」と申し上げましたが、傑作か?と言うとそうでもない。いつもの山田作品のアベレージですね。
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